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「YOU PEACE式 音楽アーティスト脳の作り方」


2015 年3 月11 日 著 YOU PEACE 代表 平岩 純一



はじめに
1. 決めるということは、決まっていくということ(音楽アーティストとしての心得)
2. 木を見て、森を見て、それからスタジオに出かけよう(スタジオの活用法)
3. 鳴らぬなら鳴らせてみせよう、本当の音を(アンサンブルにおける音域論)
4. 井の中の蛙よ、東名阪は大海にあらず(ツアー理論)
5. 売りたいのか?売れたいのか?それが答えだ(プロデュース理論)
6. 転んだら、それが、立ち上がるチャンスだ(音楽活動論)
おわりに




はじめに


 私は高校生の時からベースを始めました。様々なコンテストで優勝を逃し、悔しい経験も
沢山しました。その後ell.FITS ALL やHeartLand STUIO でライブ活動を行いました。
 その後、ベースサポートとして活動し、東名阪のライブツアーや、ダイヤモンドホール、
ZeppNagoya、東海テレビ、NHK ホールなどでのライブを経験しました。また、自身のバン
ドのプロデュースやマネジメント、そして、音響オペレーターや音響アシスタント、舞台監
督なども経験しました。その中で多くの音楽アーティストやバンド、プロデューサー、マネ
ージャー、音響、照明、販売スタッフの方々と出会い多くを学ばせていただきました。
 そして、2008 年8 月に世界で輝く音楽アーティストを育てる為にYOU PEACE という音楽
スタジオを開業しました。スタジオの開業以降は主に音楽アーティストのコーチングや音響
などを行い、プロデュースやマネジメントも行ってきました。また、音楽アーティストのツ
アーにも同行し、2015 年2 月末までに18 都道府県に行きました。
 このレポートを通じて私の経験と知識、そして今までの研究を音楽アーティストへ伝えていき
ます。ただし、このレポートではあくまで考え方を言葉で伝えるに過ぎません。
 今後、このレポートから派生する技術的なアプローチや実際のコーチングなどについては別の
機会に行いたいと思います。



1. 決めるということは、決まっていくということ(音楽アーティストとしての心得)


 この言葉は、私が以前プロデュースしていた音楽アーティストとのミーティングの中で、
その音楽アーティストが発した言葉です。これには「@目的を定めるAプロセスを考える
B実行する」という人間の思考と行動に関する重要な哲学が含まれています。
 例えば、私が何処かに旅行したいと考えた時、最初に何をしに何処に行きたいかを考え
ます。次に、今居る場所からどうやってそこへ行くのかを考えます。どんな方法で行くの
かも考えますし、旅行の日程や資金面のことなども考えます。その中で現状で出来ること
を考え実行します。
 ごく当たり前の事だと思えるかもしれません。しかし、これを実際の音楽活動の中で行
えているかをもう一度思い返してみてください。
 私は常々、音楽アーティストに自分自身の意思と熱意を持つことを伝えます。それは、
昨今のCD 売上ランキングや流行などに振り回されず、自分自身の音楽を持ちその音楽を
信じて磨き上げることが出来るからです。
 この自分自身の音楽がある音楽アーティストは、いつの時代でもどこの世界でも生きて
行けると私は確信しています。
 まずは、自分自身を見定め、自分だけの音楽を見つけてください。それからどこに向か
うかを決めてみましょう。あとは、おのずと決まっていくのです。



2. 木を見て、森を見て、それからスタジオに出かけよう(スタジオの活用法)


 自分の音楽を持ち目的地に向かうプロセスの中で、多くの音楽アーティストは自分の音
楽を誰かに聴かせる機会が必要になります。
 それは、ライブであったり、収録された音源を聴かせることです。
 この機会に自分のパフォーマンスが最大限発揮出来るか否かでは、結果に大きな差が生
まれます。
 では、その最大限のパフォーマンスを支えているものは何だと思いますか?
 
 様々なご意見もあると思いますが、私は「練習」と「実践」だと考えます。
 練習には、個人練習とバンドなどの複数人で行うアンサンブルの練習があります。
 個人練習はその名の通り、自分の技術や感性を磨く練習です。では、アンサンブルの練
習とは何をすることなのでしょう?
 ご存知の通り、複数人がそれぞれの楽器を奏で、曲を一緒に演奏する練習のことです。
 しかし、多くのバンドや複数人のグループは、このアンサンブルの練習の正しいやり方
を知りません。
 正しいアンサンブル練習の基本は、音を出すことではなく、音を聴くということです。
 自分以外の楽器がどのくらいの音量で鳴っているのか、そして、そこに自分の音がどう
いう音量バランスで鳴っているのかを知る必要があるのです。
 その音量バランスは、市販されている音源などで確認出来ます。
 そして、練習している場所の中心付近、ちょうどボーカルの立ち位置あたりでバランス
良く聴こえていればそれが一つの正解の目安となります。
 それが出来た上で、曲の持つグルーヴやリズム、パッションなどをメンバーで揃えてい
く練習をしましょう。それがアンサンブルの練習です。
 
 まず個人の能力を高め、他の発する音を聴き、全体のバランスが確かめられるスタジオ
に出かけましょう。
  
 実際の木や森などの自然を見てみてください。お互いが絶妙なバランスで成り立ってい
ることに気づかされることでしょう。



3. 鳴らぬなら鳴らせてみせよう、本当の音を(アンサンブルにおける音域論)


 自分の最大限のパフォーマンスを支えているもう一つは、「実践」です。
 つまりこれは、聴衆の前でライブをするということです。
 ライブで最も大事なのは「ライブ感」です。
 私の言う「ライブ感」とは、演者や楽器の持つ性質・音域を最大限まで活かし、感情や情
熱を宿した音がステージからほとばしる感覚のことです。
 この「ライブ感」は、音量バランスと音域コントロールを行うことでよりリアルなものに
なります。
 まず音量バランスですが、練習の時にスタジオで聴こえていた音量バランスにより近くな
るように自分のアンプの音量を調整したり、アンプの向きを調整したり、モニターがあるよ
うならそこで音量バランスを調整することが重要です。
 次に音域コントロールですが、これは市販されている音源や、ネット配信されている音源
では聴こえてこない音域をどう出すのかが重要になってきます。
 バンド全体の音域は低音域から高音域まで存在しています。
 大きく分けると、以下の三つの音域に分けられます。

 ・低音域 バスドラ、フロアタム、ベースの低音、鍵盤の低音
 ・中音域 スネア、タム、ベースの中音、男性ボーカル、鍵盤の中音、ギターの中低音
 ・高音域 シンバル、ベースの高音、女性ボーカル、鍵盤の高音、ギターの高音

 これらを理解した上で、自分が尊敬する音楽アーティストのライブを身近で体感してみて
ください。そして、その感じたライブ感に潜む音量バランスと音域コントロールを自分のも
のにしてみてください。
 それが出来れば、きっとあなたの音楽にも「ライブ感」が備わります。
 「ライブ感」を持ち、実践を繰り返して自分自身のパフォーマンスを磨きましょう。



4. 井の中の蛙よ、東名阪は大海にあらず(ツアー理論)


 ライブ活動を続けていると、様々な不安や不満が生まれることがあります。
 そんな時は同じ地域だけで活動を続けるのではなく、様々な地域へ行き自分の音楽の価
値を試すべきです。
 ライブハウスからの紹介あればがベストですが、もし紹介がなくても、信頼できる人に
相談したり、自分からコンタクトをしてでも愛知県外にライブに行く価値はあります。
 県外ツアーの価値は、自分の音楽を改めて見つめ、発見することが出来る点や、他の都
道府県の音楽アーティストと出会う機会が増えるという点で計り知れないほどの利益を生
みます。
 現在、多くの音楽アーティストが東名阪(東京・名古屋・大阪)ツアーを行っています。
 それは、聴衆になり得る人の絶対数が多い都市であるから、交通網が発達しているから、
メジャーアーティスト達や知り合いのアーティスト達も行っているから等、様々な理由が
存在しています。
 地元地域以外へのツアーが持つ本当の意味はどこあると思いますか?
 それは、

 @どの地域で、どの年代にハマるかをリサーチする為
 A全国流通又はネット配信による音源の発売と共に音楽アーティストをプロモーションする為
 B実力を試し、自信と経験を得る為
 C趣味として、旅行を兼ねてライブをする為

以上の四つの意味があると私は考えます。
 つまり、音楽アーティストの総合的なレベルや、音源の販売方法・段階を考慮し、戦略
的かつ計画的に地元地域以外へのツアーを計画することが重要となります。
 この世の中には、あなたの音楽を欲している人は必ず居ます。
 だから、ツアーは東名阪にだけに限らず、多くの地域に行くべきなのです。



5. 売りたいのか?売れたいのか?それが答えだ(プロデュース理論)


 ここからは、自分という音楽アーティストをいかにプロデュースしていくのかを考えて
いきます。
 例えば、目の前にリンゴが一つだけあるとします。
 あなたは、どうやってそのリンゴを販売しますか?
 私はまず、そのリンゴをじっくり観察します。
 色、香り、重さ、ツヤ、形、傷の有無など、そのリンゴも持つ特徴を捉えます。
 次に、今居る場所で得られる情報をしっかりとリサーチします。この場所にはどのくらい
の数の人が通るのか、どんな年代の人が通るのか、どんな思考の人が多いのか、何に興味を
持っているのだろうか、その人達の共通点はあるのだろうか、リンゴは好きそうか、そもそ
もこの辺りのリンゴの相場はいくらかなど、様々な情報を捉えます。
 ここでようやく、そのリンゴの値段や販売方法を考えます。
 必要とあらば、半分を試食にし、残り半分を販売することになるかもしれません。また、
リンゴ自体を箱の中に入れ、外からは見えないようにして「魔法のリンゴです。」と宣伝を
するかもしれません。
 ここでいうリンゴは、音楽アーティスト本人の事です。
 「売りたい」と考えるのか、「売れたい」と考えるのかを、音楽アーティスト自身がはっき
りと決めておくことが重要です。
 自分自身の音楽を「売りたい」のであれば、その良さを余すことなく伝えたり、背伸びを
しない宣伝文句、ディスプレイを考え、自身の音楽やスキルを磨き、その音楽を求める人の
前でその価値と同等の価格で提供すれば良いのです。
 また、「売れたい」のであれば、本来の価値を下げたり、ビジュアル重視で目を惹くように
して購買意欲を煽ったり、過剰なサービスを行うなどして、とにかく売れる様に努めること
です。
 その良さを最大限まで引き出し、その音楽を求める人に提供するのか、とにかくお客様優
先の思考で、本来の音楽の価値を下げてでも売れるようにするのかは、プロデューサーであ
るあなた次第ということなのです。



6. 転んだら、それが、立ち上がるチャンスだ(音楽活動論)


 私の言う音楽活動とは、作詞・作曲・歌唱・楽器演奏を行う音楽アーティストとしての活
動の事です。
 そして、音楽アーティストを支える仕事及び役職は、音楽アーティストを理想へと導くプ
ロデューサー、音楽アーティストを支えるマネージャー、楽曲をより高みへと成長及び変化
させる楽曲アレンジャー、CD やグッズの販売スタッフ、ライブハウスの関係者など様々な
ものがあります。
 大中小問わず音楽事務所に所属していなければ、音楽アーティストは一人又は1 グループ
での音楽活動からスタートすることとなります。つまり、自分で作詞・作曲・編曲・演奏を
する以外にプロデュース・マネジメント・マーケティングなどを行うのです。
 しかし、これらのことを本当に一人で行うことが出来るのでしょうか?
 現在、多くのインディーの音楽アーティストはセルフプロデュースを行い、そしてそれが
出来ないといけないような風潮があるように感じます。その中で、音楽活動以外のことで疲
弊し、失敗し、諦めてしまうアーティストを多々見てきました。
 それが、本当に音楽アーティストにとっての最善の道なのでしょうか?
 私の答えはNo です。
 世の中にはプロデュース能力・マネジメント能力・アレンジ能力・マーケティング能力が
高い音楽アーティストも存在していることは事実ですが、多くのインディーの音楽アーティ
ストに、初めからそれらの能力が優れた状態で備わっているということは稀なのです。
 音楽活動を続けていく事や、自分の音楽をより高める為にまず必要なのは、自分自身の能
力を偽り無く把握することです。そして、自分自身の音楽や能力を倍増させてくれる人間や
思考、自分の伸ばす部分を見つけ出してくれるアドバイザー、能力の育成・強化してくれる
コーチ、プロデュース能力やマネジメント能力等を補うための人間や思考と出会うことです。
 あなたがあなた自身を把握することが出来れば、必要とする人物と役職が見えてきます。
 それが見えた時、あなたはいつでもどんな場所でも、そして何度でも立ち上がることが出来
ます。

 さて、あなたはこれから何を成し、何処へ向かいますか?



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